2023/10/24 20:27

やっと、新作をオンラインで販売できるようになりました。


今回のthe flower vaseは、缶ジュースほどのサイズ感の一輪挿しです。
組み立て式の構造はそのままに、質感や色合いなどを一新しました。
心から「いとおしいな」と思えるものができました、本当にうれしい。


これは、長野県長野市の Lighthouse で先日開催した、新作お披露目も兼ねたPOPUPでの様子。
綺麗な自然光が入る空間で展示させていただきました。我ながら、本当に可愛かったです。

新しいthe flower vaseの質感ですが、今回は2種類あります。
霧のようなかすみのかかった「Fog」と、細かな凹凸が愛らしい「Clear」です。材料となっているアクリルというのは、もともと板状になっていて、これまではメルトカットという方法で、溶かしながらカットしていました。そのカットも、エッジが立ち、断面がキャンディーのようにつるんとしていて可愛かったのですが、今回はさらに加工を重ね、「Fog」と「Clear」が生まれました。


これはFogの質感。
最初にサンプルが工場から送られてきたときは、思わず跳ね上がりました。シーグラスのような表情、ツボど真ん中でした。
このかすみ、実は細かい擦り傷が重なって生まれています。もともと透明な板にこういったすりガラスのような傷をつけて、それを一枚一枚染めることで、この独特な色合いに仕上げています。

こちらはClearの質感。
写真ではうまく伝わりませんが、こちらは表面つるつるに見えますが、実物をよくみると、細かな凹凸があって、日の光が差すと、その陰に凹凸の様子が映るんです。それが何とも愛らしい。
Fogよりも控えめな存在感で、透明ゆえの影の作り方がとてもきれい。


今回のthe flower vaseの色は、すべて自分で染めています。もともとは無色の板。
この写真は、染めた後に余計な染料を洗い落としているところ。淡い青も重なるときれいな深い青になって、その様子があまりにもきれいで写真におさめました。そんなシーンが制作過程に何度もあって、なかなか制作が進みません。


これは、Fogのorangeの洗浄中。海藻みたいでかわいい。
「きれいだなあ」と、またここでも手が止まっていました。


今回、パッケージも新しくしました。封筒タイプのもの。実はこれも1つずつ手作りです。

もともと、この商品はコロナ禍真っ只中で外出すらあまりできず、大切な人にも会えなかった時期、花を贈るだけじゃなくて、花を飾る習慣を贈りあえたら、と思って制作しました。ポスト投函できるサイズなら、受取時の不安も軽減できるかなと思い、畳めるように組み立て式にしてポスト投函で送り、受け取れるようにしました。
そんなきっかけを改めて考えて、コロナ禍が落ち着いた今だけど、花を飾る習慣を贈ることを提案したい気持ちは変わらず、むしろもっと強くなり、それならばと、手紙っぽく封筒タイプのパッケージにしてみました。とても気に入っています。




光の当たり方で、いろんな見え方を楽しんでいただける商品です。
いよいよ販売開始。

大切な人へのプレゼントや、頑張った自分へのご褒美に、ぜひ。


the flower vase / wakame


the flower vase / hyotan


the flower vase / tamago

長々と失礼しました。久々に文章を書きましたが楽しかった。
ぜひ、新しいthe flower vase、よろしくお願いします。

OH LOLA  by SEIYA KOBAYASHI
Designer Seiya Kobayashi

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